木を使うことで人とまちを元気にします。
森林は、水を蓄えたり土砂が流れるのを防いだり、豊かな生態系をつくったりと、たくさんの恩恵をもたらしてくれます。逆に放置されたままの森林は、雪や風で折れたり倒れたりして景観を損なうだけでなくいつかは山崩れなどの災害の原因になります。
木を今よりもっとわたしたちの暮らしに取り入れ、使われるようになれば、より多くの人が山に目を向け、山の手入れをするようになるでしょう。木を利用することは、わたしたちの暮らしや環境を良くすることにつながります。
昭和26年の創業以来、兵庫県北部の但馬地方に本社をおき、今も昔も木材という大切な資源に愛情を込めて木のぬくもりを様々なかたちで伝え、人とまちを元気にするように取り組んでいます。
-
再生可能な資源
石油や石炭などの資源は、使いつづけると将来枯渇するといわれています。こうした資源は一度なくなってしまうとすぐには再生できません。でも、森林は木材として収穫しても、その後にまた人の手で木を植えて育てることができます。使う量と森林の生長する量のバランスがとれているかぎり、木材は永久的に再生可能な資源なのです。
-
環境への負荷が少ないエコマテリアル
ものを作るときはエネルギーを使うため、CO2を放出します。例えば、1m³の鋼材を加工するときは5,300、アルミニウムなら22,000kgという大量の炭素が放出されます。これに対して、1m³の木材をつくるときは、天然乾燥ならわずか15kg、機械を使う人工乾燥でも30kgほどしか炭素は放出されません。木材は環境への負荷が少ない資源なのです。
-
健康的な暮らしにうれしい木材
木は「生きている素材」です。見た目が美しいだけでなく加工性や強度・耐久性はもちろん、アレルギー源といわれるダニやカビの繁殖をおさえる作用や、湿度調整、断熱・保温効果、衝撃吸収、香りのリラックス効果など、さまざまな効果が生活を快適に保ち、健康を守ってくれます。
-
もう一つの森林づくり
森林は光合成によって大気中のCO2を吸収します。木を伐って木材として利用している間はCO2を閉じこめて貯蔵庫の役割をします。また、成熟した森林を木材として利用し、新しく木を植えて育てることは、森林を若返らせCO2の吸収を高めます。